アメリカでの妊婦健診の様子や手続き等についてのまとめ。
Sutter Health Mountain View Centerでの通院記録が中心になります。
出来るだけ事細かく記載するようにしたので、かなりボリューミーな内容になっています。
適宜、目次から目的の項目を選んで閲覧ください💁♂️
☟出産・入院レポはこちら
- 病院選びの基準は?
- 通訳は付けられる?実際どんな感じ?
- 健診の頻度は?エコーの回数は?
- 初診の予約手続き
- 妊婦健診当日の流れ
- ラボでの各種検査
- 超音波検査の予約・検査当日の様子
- 分娩事前登録・かかりつけ医の指名
- 妊娠・出産にかかった費用
病院選びの基準は?
病院選びの基準は下記あたりかと思います。
- 加入している保険が適用されるか?
- 自宅からの距離
- 日本語が話せるお医者さんはいるか?
(mustじゃない) - 周りの経験談を参考にする
私はサンノゼ駐在員御用達の「Sutter Health Palo Alto Medical Foundation - Mountain View Center」に通っていました。
(分娩に関しては提携病院のEl Camino Hospitalになります。エコー検査についても提携の周産期医療センター(MFM)での受診でした。)
こちらのSutter Healthには長年、日本人ママがお世話になってきた井上先生が在籍しておられたのですが、ご退職に伴い2022年夏現在、新規受け入れを停止されています。
日本人の先生にはもう見てもらえないけど、設備は同じだし手続きに関して分からないことがあった時に周りを頼りやすいと思ったので、この病院に決めました。
なお、こちらにはLauraさんという日本語が通じるNurse Practitionerがおられます。( ヒヤリングのみ🙆 スピーキングはできない🙅)
主治医にお願いすればその方の診察を受けることも可能です。
あとはKaiser Permanenteであれば、ベイエリアに日本人の産婦人科医がおられるようです。
(ただ駐在員に関して言えばカイザーの保険に入っている企業は少ないかと😢)
通訳は付けられる?実際どんな感じ?
大抵の病院で電話通訳が付けられます。
我が家は旦那が通訳役をしてくれたので通訳は初診でしか使いませんでしたが、専門的な話をする時には通訳さんを通した方が安心だと思います。
ほとんどの方は正確かつ分かりやすいですが中には微妙な方もいます。そういった場合は特定の通訳さんを拒否することも可能です。
健診の頻度は?エコーの回数は?
初診は妊娠9週目。その後の健診頻度は以下の通りでした。
・妊娠8ヶ月まで 4〜6週間に1回
・妊娠9ヶ月 2週間に1回
・臨月 1週間に1回
※妊娠糖尿病検査で引っかかるとその時点から週1回に切り替わったり、年齢や状態によっても頻度は異なります。
エコーに関しては、私の場合は初診・13週目・20週目・35週目の計4回でした。
こちらにお住まいの助産師さんが「エコー検査の回数が少ないからこそ自分の体と向き合う機会になるよ」とおっしゃっていて素敵な考えだなと思いました🦦🫧
初診の予約手続き
Sutter Healthの初診予約は、電話予約です。
病院のサイトを見てドクターをあらかじめ選んでおき、電話口でドクターを指名します。
マウンテンビューの産婦人科医一覧・電話番号
Mountain View Obstetricians | Sutter Health Doctors
☎︎ (650) 934-7616
繋がりにくいことも多いですが、朝の受付開始時間だと比較的繋がりやすいです。
電話で聞かれたことは、保険番号・SSN・最終月経開始日・指名したいドクター・メールアドレス・使用言語でした。
電話後、Sutter Healthのマイページへのログイン情報がメールで届きました。
ドクター選びに関しては、女医さんでかつ写真の雰囲気が良さそうな方を選びました。
実際にお会いすると、とってもチャーミングで優しい先生でした^^
(受診後にもし変更したい事情があれば、後から変えてもらうことも可能なようです。)
妊婦健診当日の流れ
マウンテンビューの建物に入ると、デイル・チフーリさんのガラスアートがまず目に入ります。(シアトルの観光スポットで有名なあのチフーリです)
ガラスアートを横目に2階へ登り、右奥に進むとObstetrics & Gynaecology (ObGyn 産婦人科)の受付カウンターがあります。
そこでチェックインをします。診察時間・名前・誕生日・電話番号を質問されます。
主治医によって診察室の場所が異なり、手前か奥か指示されるので、指示された待合場所で名前が呼ばれるのを待ちます。
初診の時は待合席で問診票の記入をしました。
基本情報・書類の送付先・受診記録の受取方法・生活習慣・家庭構成・妊娠履歴・人種・病歴など
(見慣れない単語多いです 旦那さんファイトです🫰)
名前が呼ばれたら中に入って、体重測定・血圧測定・検温をしてから診察室に入ります。
アメリカはパートナー同伴の文化なので、夫婦で診察室に入ってOKです👩❤️👨
(コロナ規制中は同伴NGでしたが、22年夏現在、同伴OKに戻っています。)
妊婦さんは診察台の上に(足ぶらぶらになりますが気にせず)、旦那さんは隅の椅子に座って先生を待ちます。
診察が終わったら先生が先に出て行くので、その後で自分達も部屋を出ます。(部屋に置いてきぼりにされるので毎度変な感覚になる😇)
次回の予約は病院のアプリ(My Health Online)または受付カウンターにて。
(アプリ:Schedule an Appointment>Schedule with a clinician you've seen before>OB Return)
私の主治医はいつも1ヶ月先まで予約が埋まっている状況だったので、早めに予約を取るようにしていました。(1ヶ月以上先でも・何回分でも先に押さえとける)
初診の様子
基本的な問診の後で、内診と超音波検査を行いました。
エコー検査では「は〜い。かわいいベビーね〜〜。元気だよ〜。」と優しく声をかけてくれた先生🥹🤍
初めて見る我が子の姿に思わずうるうるしました。
その後、スクリーニング検査(出生前診断)の説明を手厚めに受けました。
その場で意向を伝えると(病院に行く前に調べて意思を決めていました)、今後の流れの説明があり、ラボに提出する用紙と検査キットを受け取りました。
妊娠中の諸注意に関しては、日本と変わりない内容だったかと思います。
・健康的な生活を送ってね。散歩など軽い運動を心がけて。
・生物は控えてね。
・10kgくらい体重増やしてね。
あとは質疑応答の時間があって終了でした。
2回目以降の健診でしたこと
- 先生からのお話(検査結果の所見、各種検査・手続きの案内、妊娠後期の諸注意)
- 質疑応答
- 赤ちゃんの心音計測
- 子宮底長の計測(妊娠後期あたりから)
- 超音波検査(35週目に実施。主治医によるエコーは初診以来でした。逆子チェックと推定体重を知ることが出来ました🥰)
- 内診(38週目から実施。子宮口の開き具合を先生が確認します。)
- NST(私は一度もありませんでした。人によって必要に応じて行うとのこと。)
重要なトピックがない限り先生からのお話は特にないので、質問したいことを毎回考えていくようにしていました。
軽い問診(気分はどう? 赤ちゃん動いてる?)や雑談は、詰まりながらもなんとか直接先生と英語でやりとりしました。
質疑応答コーナーは旦那に全フリでした🙈
ラボでの各種検査
健診時に先生から「◯週目〜◯週目の間に◯◯の検査を受けてください」と指示があるので、そのタイミングでSutter Health内のラボに行きます。
診察直後だとラボへのオーダーが通っておらず受け付けてもらえないことがありました。My Health Onlineの「Tests Ordered」にオーダーが反映されます。
ラボの場所は1階の右奥。
予約の列とウォークインの列があり、ウォークインは20分ほど待つこともあるので、予約もおすすめです。
(アプリ:Schedule an Appointment>Testing and Screening>Lab Appointment)
10週目|血液検査・検尿・NIPT
初診時に手渡された書類(CA Screening Program)とMyriad社の検査キットを持参します。
基本的な血液検査(風疹の抗体もこれで分かる)と、Myriad社のNIPTと合わせて12本ほど採血しました🤯
検査結果は随時アプリで届きますが、2回目の健診時に先生の所見が伝えられました。
NIPTについては10営業日ほどで結果が出ました。Myriadのアカウントを作成しマイページで結果を確認します。
性別は確認するかどうか選べるように配慮されていました☟
性別判明後ベビー服をポチる手が止まらない私を見て旦那は「早く分かるのも良くないな」とぼやいていました😇
16週目|血液検査
Second Trimester(日本でいう安定期)に入ったタイミングで、CA Screening Programの2回目の血液検査を行いました。
29週目|糖負荷検査・血液検査
2時間75gの糖負荷検査を受けました。
検査にはファスティングが必須(前日の夜から食事を抜きます)
始めに採血した後、5分間でオレンジ味のグルコースドリンク300mlを飲み干します。
その後、1時間後と2時間後にも採血します。(待ち時間ひま)
検査に引っかかると指導を受けます。日本の食事制限とは違って、食べる順番などをアドバイスされるようです。
超音波検査の予約・検査当日の様子
|予約方法
初診後にメッセージで、MFM(周産期医療)の施設を4つほど紹介されるので、その中から好きなところを選んで自分で電話予約します。
私は分娩を行うEl Camino HospitalのMFMにて受診しました。
|検査当日の流れ
検査の1時間前にトイレを済ませ、その後30分前までに500ml弱の水を飲んでおきます。
El Camino HospitalのMFMについては、1階の受付で用件を伝えると4階へ行くように指示されます。廊下を進んだ先に400号室があるので、そこでチェックイン→検査という流れになります。
超音波検査もパートナー同伴OKでした◎
|エコー検査の内容
妊娠13週目に妊娠初期およびCA Screening Programの検査を行いました。
検査時間は15分ほどで、首の後ろのむくみ(NT)を中心に見ます。
日本と同じくエコー写真がもらえますよ💓
CA Screening Programは血液検査と総合判断して後日、My Health Onlineで診断結果が送られてきました。
妊娠20週目前後にも妊娠中期の検査があります。
45分ほどかけて、頭から足の先まで、問題なく器官が形成されているか見てもらいます。(半分以上は心臓の動きをチェックしていたと思う)
この日のエコー写真には「It's a girl !」や「Right Lower EXT(右足)」等のメモが記載されていて嬉しかったです。
検査を終えると5分ほどして白衣をまとったお医者さんが登場👨🏼⚕️
椅子に深く腰掛け「全てパーフェクトだ。great resolustion.」と言ってもらいました👏
アメリカのドラマに出てくるような見た目だったしちょっと笑った。
分娩事前登録・かかりつけ医の指名
28週の健診時にPre-registration for labor and delivery(分娩事前登録)とSelecting a primary care doctor(かかりつけ医の選択)の案内がありました。
プリントを手渡されるので、その記載に沿って手続きを進めればOKです。
Pre-registrationは、El Camino Healthのサイトで各種情報を登録しました。
Primary care doctorの指名は、Sutter Healthのドクターリストから選んでもいいですし、他の病院のドクターを指名してもOKです。
前者であればObGynの初診予約と同じ要領で電話で行います。
我が家の場合は、会社のお抱えホームドクターの専門が小児科なので、その方にお願いしました。
妊娠・出産にかかった費用
妊娠・出産に伴い支払った医療費を表にまとめました。
※保険適用後の自己負担額です
※100%保険適用されたものは記載していません
※診療内容や加入している保険によって金額は異なりますので、あくまでも一例とお考えください。
※旦那の勤め先は 上記自己負担額から(日本の健康保険の)出産一時金を差し引いた残額を会社負担としてくれました
|スクリーニング検査について
出生前検査の内容や費用が少し複雑だったので、まとめておきます。
CA州のスクリーニング検査2種類と、メーカー製のNIPTを受けました。
※2022年9月以降、CA州の検査内容が変更されています(NIPTが追加された)。最新情報は主治医および保険会社へご確認ください。
CA Prenatal Screening Program
検査方法は3種類から選ぶ(①血液検査2回+NT測定 ②血液検査2回 ③血液検査1回) 私は①を選択
費用はProgram Fee+採血費用+NT測定費用の構成
- Program Feeは$221.60のところ保険適用されて$44.32
- 採血費用は全額保険でカバー
- NT測定費用は保険でカバーされず全額自己負担の$600.00でした
NIPT
Myriad社製
$2,000.00のところ保険適用されて$121.45
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以上になります。
これから出産を控えている方の不安が少しでも解消されると嬉しいです👶🤍